
上陸大師について
知多四国第34番霊場性慶院から知多四国第35番霊場成願寺へ向かう途中に聖崎公園があります。
知多四国88カ所お遍路の旅にプラスして立ち寄ってみてはどうでしょう?
聖崎公園から海の方を眺めると、海の上に立っている弘法大師像があります。
弘法大師は約1200年前に、この場所から知多半島へ上陸したと言われています。
言い伝えによると、聖崎の地に上陸した弘法大師は第30番霊場「医王寺」に滞在したとのことです。
後の昭和59年に建てられたもので、上陸大師として親しまれています。
潮がひいた際には像の近くまで歩いて行けます。
※タイミングを合わせて訪れるのは難しいですが、潮の満ち引きをチェックする必要があります。
上陸大師までの行き方

247号線沿いに上陸大師聖跡の看板(分かりにくいです。)があります。
それを左折して行けるところまで行きます。

駐車場の明記は特にされていません。
聖崎公園横の海沿いの空き地に駐車しました。


ここから海沿いに奥へと進んでいきます。

今からおよそ千二百年ほど前、弘仁五年(八一四)、弘法大師「空海」が諸国行脚の途中、三河から船路で知多半島のこの地、大井聖崎に御上陸され、同地医王寺にその足跡を印す。
上陸大師法要とお身拭い
上陸大師の法要は、毎年春に行われ、お身拭いは、法要前の大潮の干潮時に行われます。
「天候によりお身拭いは中止になる場合がありますのでお問い合わせください。」
看板より

ここ大井聖崎は、弘仁五年(八一四)、弘法大師さまが尾張上陸の第一歩を印された宿縁の地であります。
時は下り、弘法大師御入定千百五十年記念事業としてその言い伝えを基に昭和五十九年多くの方々の尽力により海上の双子岩に建立されました。
以来、上陸大師は、地元で大切にお祀りをしております。
海上に立つ大師像に向かいそっと手を合わせてみますと、当時の大師さまのお姿やみこころが伝わってまいります。
大井まちづくり協議会・聖崎上陸大師奉賛会より


振り返ると海の上に弘法大師像が見えます。
なんだか神秘的な景色です。


展望台までの行き方(願いの鐘)

奥の階段を登って、展望台まで行きます。
途中、公園のように整備されたところを通り過ぎ、さらに上を目指します。
山道をひたすら上を目指します。
意外と歩きます。(なかなか着きません。)
登りきった先に、展望台が現れます。



願いの鐘と書いてあります。
2人でこれからも仲良くしようと願いました。

展望台からわずかに弘法大師像の姿が見られます。

立派な建物があります。マンションなのでしょうか?

聖平和観音について

願いの鐘の反対側には「聖平和観音」があります。
先の大戦(大東亜戦争)という国難において、祖国を護らんかため、自らの命を極寒の地また南海の海と空に尊い命を捧げた英霊の顕彰と地域の発展と繁栄を築かれた町政功労者を合わせて合祀し末永く功績を称え、昭和三十年に師崎町に於いて、この空海上陸の聖地、聖崎山頂に親世観音を建立した。
戦争という不幸な出来事を再び繰り返すことの無いよう後世に語り告ぎ忘れる事なくこの平和を護り貫かなければならないとの思いで聖平和観音と命名しました。
平成十六年聖崎公園の整備に伴い地域の諸団体と皆様のご協力により新聖平和観音像が建立されました。地域の皆様で維持管理し、なお一層の平和への誓いを新たに致したいと願っております。
平成二十一年十月吉日
聖平和観音奉賛会より