伊吹山は日本のレイライン「御来光の道」の一つに位置するパワースポットと考えています。
そんな神秘的なパワーを秘めた伊吹山を巡ります。
伊吹山は金華山と同様、古くから信仰の対象とされ、修験道の修行場や仏教の霊場としても知られています。
その歴史的な背景や神秘的な伝承に触れながら、山自体が持つ特別なエネルギーを感じることができます。
伊吹山について、伊吹山ドライブウェイのパンフレットより抜粋します。
伊吹山は東西の分岐点となる岐阜県と滋賀県の県境に位置し、日本百名山のひとつに数えられる自然豊かな山です。
伊吹山は古い山で、山の上半分は石灰岩でできています。
この石灰岩は、約3億年前のサンゴ礁の塊です。
そのため、山頂一帯では石灰岩地帯特有のドリーネやカレンフェルト地形を見ることができます。
伊吹山の気温は年間を通して低く、特に冬は豪雪地帯として知られており、1927年(昭和2年)2月14日に、山頂で最深積雪11.82mを記録し、観測史上世界1位を記録しています。
伊吹山は人との関わりも古く、古事記や日本書紀には日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が伊吹山の荒神を退治すべく山に登るが、逆に返り討ちにあうというお話が記されています。
平安時代には修験道の霊山として知られ、槍ヶ岳を開山した播隆や、作仏聖の円空も伊吹山で修行をしたそうです。
安土桃山時代には、織田信長がポルトガルの宣教師に伊吹山に広大な薬草園を造らせたという記録があります。
豊かな自然と深い歴史をもつ伊吹山をぜひお楽しみください。
(ドライブウェイパンフレットより抜粋)
伊吹山(いぶきやま〈いぶきさん〉)
滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡揖斐川町、不破郡関ケ原町にまたがる伊吹山地の主峰(最高峰)標高1,377 mの山である。
一等三角点が置かれている山頂部は滋賀県米原市に属し、滋賀県最高峰の山であり、山域は琵琶湖国定公園に指定されている。
(ウィキペディアより)
パワースポット伊吹山について
伊吹山の神は「伊吹大明神」とも呼ばれ、『古事記』では「牛のような大きな白猪」、『日本書紀』では「大蛇」とされていた。
『古事記』にはヤマトタケルがこの伊吹大明神と戦って敗れる物語がある。
伊吹山の神に苦しめられて敗れたヤマトタケルは病に冒されて山を下り、居醒の泉(米原市醒井の平成の名水百選の1つに選定されている「居醒の清水」)で少し回復したものの、のちに悪化して亡くなったとする伝説が伝えられている。
山頂部にはその日本武尊の石像と、伊吹山の神の白猪の像が設置されている。
表登山道の三合目西側の「高屋」と呼ばれる場所はヤマトタケルが山の神に出会った場所とされていて、大正時代に石の祠が建立されその中に木造の日本武尊が祀られた。
また文献によれば、古代には近江国・美濃国の両国で伊吹神が祀られたことが知られる。
国史では両神に対する神階奉叙の記事が散見され、中央にも知られる神であった。
両神は、『延喜式』神名帳においてもそれぞれ「伊夫伎神社」・「伊富岐神社」として記載されて式内社に列しているほか、美濃の伊富岐神社は美濃国内において南宮大社(一宮)に次ぐ二宮に位置づけられた。
現在も近江の神社は伊夫岐神社(滋賀県米原市伊吹)として、美濃の神社は伊富岐神社(岐阜県不破郡垂井町岩手)として祭祀が継承されている。
創祀については美濃地方の豪族の伊福部氏との関係を指摘する説があるが、複雑な創祀の事情を想定する説もある。
『日本書紀』において伊吹山の神は龍蛇体とされるが、伊夫岐神社では八岐大蛇を祭神とする説があり、酒吞童子を伊吹山の八岐大蛇の子とする物語もある。
また、『近江国風土記』において伊吹山の神である多多美彦命は霜速比古命の子であるとされる。
(ウィキペディアより)
伊吹山山頂への行き方(伊吹山ドライブウェイ)
「伊吹山ドライブウェイは名神高速道路関ケ原インターチェンジより約3kmの国道365号線沿いの伊吹山口交差点を起点として、終点となる伊吹山の山頂駐車場までを結ぶ全線17kmの山岳ドライブコース(片道約30分)として、1964年(昭和39年)に12km地点(上平寺越駐車場)までの一部営業を開始し、1965年(昭和40年)に全線が開通し現在に至ります。
伊吹山ドライブウェイの開通により、多くの方が気軽に伊吹山の山頂へ足を運ぶことができるようになりました。
春には新緑のなかを駆け抜けるドライブ、秋になれば色とりどりの山岳紅葉も魅力です。
また、道中からは西に琵琶湖、東に濃尾平野を望み、天気の良い日には日本アルプスの山々まで見ることができます。
日没後は岐阜・名古屋方面の壮大な夜景も楽しむことができます。
(ドライブウェイパンフレットより)
スマホ「伊吹山ドライブウェイ」のホームページ内にあるクーポンの画像を見せると割引されます。
修験道と伊吹山
伊吹山にはその昔多くの寺院があり、修験道の霊山として平安時代の初めには比叡山、比良山、愛宕山、神峯山、金峯山、葛城山とともに「日本七高山」のひとつに数えれれていました。
作仏聖円空や、槍ヶ岳を開山した播隆もここ伊吹山で修行をしています。
かつて伊吹山中にあった多くの寺院はなくなりましたが、現在は山頂に伊吹山寺覚心堂が建てられており、このお堂は避難小屋も兼ねています。
また、伊吹山寺による護摩法要が山頂駐車場にて年2回(春・秋)に執り行われています。
私たちは西登山道コースで山頂を目指します。
伊吹山山頂の見どころ
日本神話の英雄日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、伊吹山に住む荒振神を討伐するため伊吹山に登りました。
その途中、大きな白い猪と出会います。
日本武尊はこの白猪を荒振神の使いだと思い、「あとで退治いてやろう」と罵りました。
しかしこの白猪こそが伊吹山の荒振神自身でした。
怒った荒振神は日本武尊に大氷雨を降らせます。
命からがら下山した日本武尊は麓の居醒の清水で一命をとりとめますがこの時の負傷がもとでその後命を落としてしまいます。
この伝説にちなんで伊吹山頂には日本武尊像が祀られています。
スカイテラス伊吹山での昼食
山頂でも食事は出来ますが、今回は駐車場にある「スカイテラス」でそばを食べることにしました。
伊吹山は日本そば発祥の地として知られています。
そばが日本へ渡ってきたのは八世紀頃、その最初の栽培地が伊吹山だったと言われています。
伊吹山が栽培地となった理由は、かつて伊吹山は山岳密教の霊場であり、山門への五穀の持ち込みが禁じられていた山岳密教において、五穀以外であるそばが修験者たちの貴重な食料とされていたからです。
伊吹山で始まったそば栽培はやがて木曽、甲斐、信濃などに伝わりやがて北海道にまで広まりました。
2019年「伊吹そば」はその名称を知的財産として保護する地理的表示に登録されました。
「スカイテラス」のすぐ横には「恋慕観世音菩薩」があります。
駐車場にはトイレも併設されています。
しかし、トイレットペーパーが無いため、用意しておく必要があります。
伊吹山周辺の見どころ
伊吹山へ行った際には、合わせて行くと良い所を紹介します。
①ちょっとした吊り橋で有名な「多良狭森林公園」
②はちみつで有名な「みつばちの郷」
③おしゃれなカフェで有名な「ブルーミーズ花カフェ&ウェディング」
多良狭森林公園
みつばちの郷
ブルーミーズ花カフェ&ウェディング
まとめ
第一回目 【琵琶湖に浮かぶ神秘の島】レイライン第1回 神の住む島「竹生島」に上陸
第二回目 【金華山の魅力を満喫!パワースポット紹介】レイライン第2回 「金華山」周辺を巡る
今回、レイラインを巡る旅の第三回目となります。
伊吹山を巡り、改めて見どころ満載であることを知りました。
伊吹山頂上には象徴的な「日本武尊」「弥勒堂」があり、頂上からの眺めは格別なものでした。
伊吹山から足を伸ばして、「多良狭森林公園」「みつばちの郷」「ブルーミーズ花カフェ&ウェディング」どれも思い出深いものとなりました。
伊吹山に訪れた際には参考にしてください。
良いパワーをいただけると信じています。
次回の「レイラインを巡る旅」はどこになるか、楽しみにしていてください。