日本の神社・仏閣・パワースポットを調べていると、「レイライン」という言葉に出会います。
いくつか言われている日本のレイラインの中で、御来光の道で有名な「富士山を中心に東は玉前神社と西は出雲大社を結ぶライン」を紹介したいと思います。
春分の日と秋分の日(昼と夜の長さが同じになる特別な日)に太陽の通り道と重なり、日本を代表するパワースポットが一直線上に並ぶものです。
何か不思議なパワーを感じます。
偶然、人為的、地形的さまざまな憶測がありますが、何とも言えない神秘的なものを感じます。
日本を知って、日本を巡る一つの足掛かりとなるものです。
数年かけてレイライン上に並ぶパワースポットを巡りたいと考えています。
「まとめ」に、今まで巡った場所の記事を載せているので、確認してください。
レイラインとは
古代イギリスの遺跡群が直線的に並んでいることを「レイライン」(Ley line)と言います。
1921年イギリスのアマチュア考古学者アルフレッド・ワトキンスによって提唱され、遺跡の直線的配置性が話題となりました。
古代遺跡やパワースポットを直線状に繋いで出来るラインのことで、神秘的な力があると言われています。
世界中でいろいろなレイラインが発見されています。
日本のレイラインついて
日本のレイラインで有名なものを3つ紹介します。
玉前神社・富士山・出雲大社を結ぶライン
春分の日と秋分の日に太陽は真東から昇り、真西に沈みます。
北緯35度22分の位置に日が昇り、日が沈むのです。
このラインを「御来光の道」として、東には玉前神社、西には出雲大社が鎮座して直線上に並んでいます。
鹿島神宮・伊勢神宮・高千穂神社を結ぶライン
夏至日出、冬至日没のライン上に並ぶパワースポットとなります。
このラインは「太陽の道」として北緯34度32分の位置を指します。
「鹿島神宮」「明治神宮」「伊勢神宮」「吉野山」「剣山」「高千穂神社」のそれぞれのパワースポットが夏至の日出に直線上に並びます。
同じく、冬至の日没もです。
近畿の逆五芒星
五芒星(ごぼうせい)とは星型を表し、5つの角を持ち互いに交差する長さの等しい5本の線で構成されたものを言います。
「伊吹山」「伊勢神宮」「熊野本宮大社」「伊弉諾神宮」「大江山元伊勢」が星型の頂点に鎮座しています。
日本のレイライン「御来光の道」を巡る
「御来光の道」に並ぶパワースポットを詳しく見て行きます。
東端に鎮座する「玉前神社」
春分の日、秋分の日に九十九里浜から昇った太陽が鳥居をまっすぐ照らすと言われています。
千葉県に鎮座する上総国一宮の玉前神社は、御来光の道の東の起点としてその名が知られています。
一緒に巡りたいパワースポット「長福寿寺」「笠森寺」
八方除けで有名な「寒川神社」
寒川神社は全国で唯一の八方除け(はっぽうよけ)の祈祷をしていただける神社となります。
八方除けとは、身に降りかかるすべての災難から身を守る神徳のことを言います。
一緒に巡りたいパワースポット「鶴岡八幡宮」「鎌倉七福神めぐり」
日本一の霊峰「富士山」
富士山は昔から山岳信仰がある日本において、特別な存在でありました。
標高3,776mの日本で最も有名な山です。
富士山山頂「富士山本宮浅間大社 奥宮」
レイライン上に鎮座する「須走浅間神社」「人穴浅間神社」が有名です。
山頂まではハードルが高い方は富士山本宮浅間大社が富士山を神様として祀っています。
全国にある浅間神社、1300社の総本宮となります。
七面大明神を祀る「七面山」
身延山は日蓮が開いた「身延山久遠寺」が鎮座し、七面大明神を祀る信仰の山です。
七面大明神は久遠寺の守護神であり、法華経を守護する神様。
奥の院にあたる七面山に祀られている。
春分の日・秋分の日にはダイヤモンド富士を見ることができます。
織田信長で有名な「金華山」
標高329mの金華山は山頂に斎藤道山公・織田信長公で有名な岐阜城が立っています。
金華山には小さいけれど、存在感のある「大金龍大神神社」が鎮座しています。
他にも「黒龍神社」など龍にまつわる神社があります。
神秘的な逸話が残る「伊吹山」
標高1,377mの伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境に位置しています。
山頂には「弥勒堂」があり「秘めた能力を目覚めさせる修行」に位置付けられています。
約2000年前、日本武尊の神話で有名な荒ぶる山の神に挑み、返り討ちにあった伝説が残っています。
琵琶湖に浮かぶ「竹生島」
日本最大の湖である琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島は弁財天が祀られている「宝厳寺」、水の神様が祀られている「都久夫須麻神社」が鎮座しています。
伊勢神宮に辿り着く前の「元伊勢」
天照大御神が元々祀られていた場所として「元伊勢内宮皇大神社」が知られています。
他には「元伊勢天岩戸神社」「元伊勢外宮豊受大神社」が有名です。
中国地方最高峰の「大山」「三徳山」
標高1,729mを誇る大山は奈良時代より「大いなる神の在ます山」として崇められてきました。
標高899.6mの三徳山にある三佛寺は日本一危ない国宝として知られています。
八白万の神が集まる「出雲大社」
御来光の道の最も西に位置している出雲大社は「古事記」に創建の由来が記されているほど歴史が古い神社です。
まとめ
神社・仏閣巡りをしていると、その不思議なパワーを感じたりします。
人為的・地形的・偶然なのかパワースポットが直線上に並ぶレイラインが日本でも数多く発見されています。
日本人として日本を知るきっかけになると思っています。
パワースポット巡りで、良い気をいただけると思い始めましたが、調べていくと奥が深いことに気づかされます。
昔の人たちは「喜び・苦しみ」を神様や仏様に願って感謝したり助けてもらったりして生活をしてきました。
また、山・水・風など自然のもつ不思議なパワーに助けを求めたり、願いを込めたりして来ました。
現代でも受け継がれていることを感じます。
心のよりどころとして、今も昔も変わらず神様や自然を崇拝しているのですね。
「日本のレイライン・御来光の道を巡る旅」スタートします。
【レイラインを巡る旅 第1回 竹生島】
【レイラインを巡る旅 第2回 金華山】
【レイラインを巡る旅 第3回 伊吹山】
【レイラインを巡る旅 第4回 元伊勢】
【レイラインを巡る旅 第5回 富士山】
【レイラインを巡る旅 第6回 出雲大社】
以後、レイラインを巡る旅は続きます。