第16号では知多四国八十八カ所巡りの第66番霊場(中之坊寺)・第67番霊場(三光院)・第68番霊場(宝蔵寺)・第69番霊場(慈光寺)・第70番霊場(地蔵寺)・第71番霊場(大智院)の記載をしています。
この記事は自家用車で巡礼を行ってみたい、初心者の方に参考になればと思い書いています。
第16号では第66番霊場・第67番霊場・第68番霊場・第69番霊場・第70番霊場・第71番霊場の順に巡礼します。
66番霊場~71番霊場はだいたい近くに位置しています。
まとまっているエリアで巡礼をするのが効率的です。
知多四国第66番霊場 中之坊寺(なかのぼうじ)
共栄窯での昼食はお洒落で、美味しくて最高でした。
昼食後は第66番霊場中之坊寺からのスタートです。
入口を登っていくと、数台駐車可能なスペースがあります。
なんだか、アブが沢山飛んでる。
助けてー!
何で、私には寄ってくるのー?
ハチ嫌いのユミにはつらかったね。
懐かしい、伝言板があります。
携帯電話が普及して、最近、見なくなりましたね。
伝言板には
「御本尊 十一面観音菩薩には御真言
おんまかきゃろにきゃそわかおんろけいじんばらきりく
高祖 弘法大師には御命日(旧二十一日)九月十六日(金)
午後二時よりおつとめ 六十六番 中之坊寺」
と書かれていました。
知多四国第67番霊場 三光院(さんこういん)
山門前に20台程度駐車できるスペースがあります。
段差があるので、バンパーを擦る可能性があります。
私の車は少し擦りました。
ご注意ください。
知多四国お遍路では道幅が狭かったり、車ではリスクがあるので注意してください。
私達の車も2、3回擦っています。
大きな傷にはなっていないので、まだ良いのですが・・・・・・。
でも、極力注意して運転してください。
良い言葉が目についたので紹介します。
「ほかの人とのきょうそうよりも、自分にかつことがだいじ」
漢字が少ないから小学生が書いたものなのかなー?
知多四国第68番霊場 宝蔵寺(ほうぞうじ)
駐車場から向かって左手に宝蔵寺の入口があります。
右手の方の道に進んでしまうと、一周回らないと入口に辿り着きません。
私たちは右手に進んでしまい、入口を見つけられず、近くの人に聞きました。
引き返して、駐車場からすぐ左手に入口がありました。
親切な近所のお姉さんに教えていただきました。
初めての人は良く入口が分からなくて、一周するそうです。
人間は右手の方に進みやすいのでしょうか?
宝蔵寺について
竜王山蓮浄院宝蔵寺は、真言宗智山派の寺院で、約五百年の歴史があります。
江戸時代、宮山の金蓮寺の一坊でしたが同寺が兵火にかかったため、大野へ移りました。
当寺は、知多新四国の第六十八番札所で「ひぶせの弘法さん」と親しまれ、火防札、雷除札が有名です。
知多四国第69番霊場 慈光寺(じこうじ)
大駐車場があるのに気が付かず、私たちはお寺の中の空きスペースに駐車しました。
無理して境内に入っていったけど、大きな駐車場があったんだね。
弘法堂の天井に目を向けると。
川合玉堂(ぎょくどう)の弟子である川合玉琴(ぎょくきん)が描いた花鳥風月が見ごたえあります。
十二支が描かれています。
ユミが家族の干支を探したのですが、私の干支だけ見つけることができませんでした。
しっかり探したのに、ケンヤだけ見つからなかったね。
残念。
願い石はその割れ目から弘法大師さまが見えます。
(弘法堂の扉を開けてください)
願い石の隙間から弘法大師さまを拝んで、願い事をとなえると願いが叶うと言われています。
夫婦の願いが叶うと良いね!
知多四国第70番霊場 地蔵寺(じぞうじ)
駐車場から正面入口へ進み、弘法堂、納経所が現れます。
その先、少し下ると本堂があります。
最初は本堂がどこにあるか分かりませんでした。
本堂ではお経が聞こえました。
人の気配が無かったので、音声が流れていたのでしょう?
納経所では何度呼んでも、お寺の方が出て来てくれませんでした。
しょうがないので100円を置いて、自分で御朱印を押しました。
誰もいなかったのかな?
そういう時もあるさー!
さっきまで覚えていたのに・・・・
ゼロのつく場所では手を繋ぐ約束だったね。
そーだね。
ここは第70番霊場でした。
お互い、忘れてたね。
知多四国第71番霊場 大智院(だいちいん)
大智院は日本で唯一のめがねをかけた弘法さんとして知られています。
どんなめがねを掛けているのでしょう?
普通のめがねを想像していたら、サングラスをかけていました。
いかした弘法さんですね。
護国弘法大師の像について教えて。
護国弘法大師安置の縁由と其の功徳
護国弘法大師様は当山第二十四世実融大和尚の不思議なる御霊夢の感得にあらわれ給う御姿であります
大師虚空蔵菩薩の三味に往して国家をお守り遊さす御影であります
此の護国弘法大師様は右の御手には宝劔をとり、左の手には宝珠を持ち給う此の世に始めての尊像です
宝劔は外敵を防ぎ(七難即滅)宝珠は福徳を与えて下さる(七福即生)即ち世界平和を守り人類の幸福を与えて下さる御誓願であります
皆々様一心に帰命して南無大師遍照金剛護国弘法大師様ととなえて礼拝すれば(左へ三返まわる時は)必ず七難消滅して、七福の御利益がいただけます
経の中に「摩尼の宝珠の利益には此の世をかけて未来まで福寿意の如くにて大安楽の(幸福)の身を得るべし」と説いてあります
南無大師遍照金剛
大智院山王 敬日
駐車場から山門までの間に立派な木があるけど、有名なのかな?
八白比丘御手植の大樟(くすのき)の由来
老樟にゆかりある伝説を尋(たず)ぬれば、今よりおよそ千三百余年前若狭国に世にめずらしき神童あり、幼くして母に別れ、継母につかえたり。
継母は其の聡明なるを憎みて毒殺せんとして毒薬を盛りにし。
聡明なる少女は之を受けて飲みたるが如くよそおいてひそかに捨て去る。
やがて父に死別するや父母の菩提を弔わんが為に尼となる。
元より大慈大悲の心深く巡礼となりて諸国の神社仏閣を巡拝しながら、諸人を憐(あわれ)み、之を救いやがて日本の津々浦々を巡礼し、知多郡なる南粕谷の地に来り、当寺に参拝し後記念の為樟樹を御手植さる。
然して曰く「我死なば其霊この樟樹の精とならん」と言い残して若狭に立ち帰るやがて八白比丘若狭に於いて入定し給う、以来星移り年変りて、茲に千有余年記念の樟樹はいつしか、八百比丘の精霊こもれる古木となり里人に尊崇せらるるに至る。
而して不老長寿、開運福徳、商売繁盛を祈念する者、或は、又不慮の疾患苦悩の解脱を祈る者、頗(すこぶる)多し殊に珍しき事には、婦人の容姿を美麗ならしめ給ふとの事にて、婦人のこの霊木に祈念する者多し
金照山 大智院
次回、第17号では第72番霊場慈雲寺~第77番霊場浄蓮寺まで記載します。