第18号では知多四国八十八カ所巡りの第78番霊場(福生寺)・第79番霊場(妙楽寺)・第80番霊場(栖光院)・第81番霊場(龍蔵寺)の記載をしています。
この記事は自家用車で巡礼を行ってみたい、初心者の方に参考になればと思い書いています。
第18号では第78番霊場・第79番霊場・第80番霊場・第81番霊場の順に巡礼します。
いよいよ、第88番霊場まで11カ所となりました。
1カ月ぶりのお遍路だね!
すごく、久しぶりのような気がする。
知多四国第78番霊場 福生寺(ふくしょうじ)
まず目に飛び込んでくるのが、大黒さまです。
「やけん大黒天」です。
やけん大黒天について教えてー。
福正寺より「やけん大黒天縁起」として説明されています。
当山のやけん大黒天は、二百五十年余り前より、第七十八番札所弘法大師脇本尊としてまつられ、厄除け、開運、一家安泰、家業繁盛の福の神として厚く尊信されていました。
時は大正二年当山本堂が炎上の際、百万手を尽くしましたが、人力ではとても防ぐことができず、勿体なくも大黒天は猛炎の中においでになりました。
しかし、不思議にもすべてが燃えてしまったのに、大黒天像のみひとり出現せられました。
直ちに炎の中から堂裏の宝泉池の辺に奉納すると、実にありがたいことには大雨突然と降り出し、さしもの猛炎も鎮まりました。
この霊験あらたかさに驚き、融縁の人々に防火の神として、また厄除け、開運の神として隋喜渇仰、尊崇を得ています。
どうか大悲深重の妙護に預り、如意吉祥満足を得て下さいますようにお祈りします。
「祈る人 また 祈る人にも 福生じ」
宝泉山 福正寺より
知多四国第79番霊場 妙楽寺(みょうらくじ)
駐車場での注意書きがあります。
「番号の書いてある所は月極駐車場です。参拝者の方は寺院正面駐車場をご利用ください。」
大きな駐車場はすべて番号が書かれていますので、駐車しない方が良いでしょう。
妙楽寺の前の空きスペースが駐車場だと思います。
大きなお寺ではありませんが、整備が行き届いていて、すごく綺麗なお寺です。
気持ちの良い空気が流れています。
「いぼ地蔵」っていうのがあるね。
「いぼ地蔵」とは
四百年前に地蔵池から出られたありがたいお地蔵さまです。
わるい所を石でなでてください。
よくなりましたら石を倍にしておさめてください。
と書かれています。
知多四国八十八カ所霊場由来についても書かれています。
知多半島の町村々の、寺に祀りし大師の由来、過ぎし昔は徳川の、流れを行きし文化六年弥生月、西衣浦古見海岸の畔なる、妙楽寺の十三世 亮山阿闇梨御住持は、日頃大師を御信仰、或はよるの夢のお告げにて、四国大師の霊場を、知多に祀れのお言葉に、目ざめて見ればさも不思議、四国の土、砂傍にある故に、お告げを守り弘めんと、開発思い月日は三月十八日のことなるが、それより長の年月御心労遊ばして、文政二年に行者半蔵と同六年に武田安兵衛御方三方の苦心にて慈に文政七年に、御仏修め奉り、御目あけ経文相済んで、祀る大師は新四国。
妙楽寺より
知多四国第80番霊場 栖光院(せいこういん)
妙楽寺から栖光院へ向かう途中に踏切があります。
その踏切の遮断機の竿が長く、釣り竿のようでした。
その「しなり具合」は見事でした。
あんなに長いの初めて見た。
砂利の駐車場ですが、広くて駐車し易いです。
お寺の入口にある仁王門は、立派なものです。
仁王門とは金剛力士像を左右に安置した門のことを言います。
口を開けた阿形像(あぎょうぞう)と口を結んだ吽形像(うんぎょうぞう)の2体で寺院内に仏敵が入り込むのを防ぐ守護神として構えています。
2体の金剛力士像は仁王とよばれ、勇ましく勇敢な立姿から、「仁王立ち」と呼ばれるようになりました。
また、「阿吽(あうん)の呼吸」とは二人以上で一緒に物事をする時の互いの微妙な気持ち、またそれが一致することで、言葉を交わさなくとも意思の疎通が取れていること、息が合っている時に使います。
仁王像を見たときは、どちらが「口が開いている阿形像」か「口を閉じている吽形像」かを区別して見るのも良いですね。
そーなんだー。
知らなかった。
どこかで仁王像を見たらよく見てみよう!
仁王門をくぐると、立派なクスの木が目に入ります。
知多市の保存樹木指定標識が付います。
樹種 クス
指定番号 第1号
指定年月日 昭和48年4月1日
推定樹齢 800年
800年はすごいねー。
立派なはずだね。
本堂は綺麗で立派な建物です。
最近、建て替えををしたのでしょうか?
木彫りの龍も迫力があります。
弘法堂は階段を登った先にあります。
そー言えば、何か忘れてない?
ここは第80番札所だよ。
ゼロのつくお寺での約束事があったよね?
そーだったね!
手を繋いでお参りするんだったね。
80番だから、ゼロが付くのはここが最後だね。
仲良く、手を繋いで行こう。
知多四国第81番霊場 龍蔵寺(りゅうぞうじ)
駐車場は信号を曲がり細い路地へ入った右側にあります。
駐車場から表通りへ戻って、左側に正面入口があります。
道が狭いので、駐車場まで注意してください。
だるまに言葉が書いてある。
良いことが書いてあるから見てみて!
黒だるま
「とにかくまめが勝利をつかむ」
赤だるま
「まあるい心で感謝 感謝」
緑だるま
「よっぽどの縁があってのあなたと私」
紫だるま
「だいじょうぶ だいじょうぶ なんとかなるさ」
青だるま
「ころがせ 転がせ まだ角がある」
次回、第19号では第82番霊場観福寺~第86番霊場観音寺まで記載します。