50歳になって、将来、夫婦2人の生活を考えるようになりました。
実際、年金はいつから貰えるの?いくらぐらい貰えるの?
ざっくり、我が家のシュミレーションをしてみました。
今の試算額が具体的にいくらなのかを知ることにより、計画的に老後を迎える準備をしていきましょう。
この記事で参考になること。
1)2022年時点での夫:会社員、妻:専業主婦の年金見込み額
(現在50歳夫婦が60歳まで収めた場合の65歳で受給開始した見込み額)
2)20歳の学生の国民年金支払いについての考え方
(学部生、大学院生の国民年金の支払い猶予について)
2022年試算、我が家の65歳の年金受給額
今まで年金について真剣に向き合って来ませんでした。
自分達の年代から、年金額も徐々に減っていくのだろうな?
漠然とした感覚でしか思っていませんでした。
具体的に65歳になった時、夫婦2人でいくら支給されるの?
まずは、年金定期便の確認をしましょう。
1年に1回、誕生日月に日本年金機構から年金記録が記載された「ねんきん定期便」が送られてきます。
ねんきん定期便って知ってる?
はがきが送られてきてるのは、知ってるけど・・・
何となく見て、どこかに置いてあると思う。
まずは、ねんきん定期便について知ろう!
ねんきん定期便には2種類あります。
1)はがき・・直近1年間の情報(年1回、誕生月に送られてくる。)
50未満の方 これまでの加入実績に応じた年金額が記載
50以上の方 年金見込み額が記載
2)封書・・・全期間の年金記録情報(35歳、45歳、59歳の誕生月に送られてくる。)
35歳、45歳 これまでの加入実績に応じた年金額が記載
59歳 年金見込み額が記載
50歳の誕生月に、はがきが送られてきました。
今までは、開けて、何となく、見てどこかにしまって、忘れ去られていました。
今年は違います。夫婦の幸せ見つけ旅と題して、夫婦2人で幸せになるために、年金についても知っておこうと話し合いました。
私も送られてきてたから、探してみるね!
自分の年金記録をしっかりチェックしたい場合は、ねんきんネットに登録して、全期間の年金記録を把握しましょう。
はがきでは直近1年間の情報しか記載されていないため、ねんきんネットに登録しました。
登録は簡単です。
はがきに書かれたアクセスキーと年金番号、名前、住所、電話番号を入力し、パスワード設定、ユーザーIDを取得すればOKです。
はがきが送られてきたら、そのままにしないで、確認しましょう。
登録を一緒に見てたけど、そんなに大変では無いよ!
ねんきんネットにログインすれば、年金記録の確認、将来の年金額の試算、通知書の確認ができます。
はがき、封書が無くなっても、大丈夫です。
ねんきんネットについては、下記、日本年金機構のページを参考にしてください。
自分の記録を確認したら、大学の2年間は支払いをしていませんでした。
当時は何も知らなかったので、そのまま支払わずにいたみたいです。
大学院に行ったため、さらに2年間支払いをしていない、と思っていました。
ありがたいことに、大学院の2年間分は親が払っていてくれました。
25歳で就職して、厚生年金を現在50歳まで払い続けています。
妻は専業主婦です。結婚して22年間、3号被保険者として、国民年金22年間分を納入したことになります。(夫が厚生年金保険料を支払いしているため)
結婚以前の納入実績はありませんでした。
もし、自分の記憶と明らかにおかしい場合は連絡した方が良いですね。
夫の年金加入期間
国民年金2年間 厚生年金25年間(50歳時点)+後10年(60歳まで納める)
妻の年金加入期間
国民年金22年(結婚22年)+後10年(60歳まで納める)
結 果
(60歳まで厚生年金保険料を納めた場合の65歳から受け取れる年金受給額)
年193万円(月額16万円)
(老齢基礎年金73万円+老齢厚生年金120万円=193万円)
年60万円(月額5万円)
(老齢基礎年金60万円)
夫婦の合計(将来家庭の収入目安)
年250万円(月額20.8万円)となりました。
我が家は凄く裕福でもないし、凄く貧乏でもない、ごく一般的な家庭だと思います。
しかし、標準的な報酬額が公表されていますが、それに比べると我が家は2万円ぐらい少ない結果となりました。
補足ですが、年金支給金額に応じて、所得税、住民税がかかります。
支給額に対して、10%~15%と言われています。
さらに、マクロ経済スライドを導入しているので、少子高齢化による被保険者の減少と平均寿命の延びにより毎年、年金支給額は見直されます。
年金が支給されないことはありませんが、必ず、試算額より減少すると思います。
将来、マクロ経済スライドにより、支給額が20%減少した場合、我が家では17万円程度となり、さらに税金の10%が引かれると、実際の手取り額は15万円程度となります。
もし、他に収入が無ければ、夫婦2人で15万円での生活をしなければなりません。
将来、最低限の年金見込み額を知り、これからの夫婦2人の幸せを守るために、生活設計をすることは重要なことです。
最低限知っておきたい年金のこと
年金は大きく「国民年金」「厚生年金」「私的年金」の3つに分けることが出来ます。
国民年金(学生納付特例制度についても記載)
基礎年金と言われ、日本に在籍している20歳~60歳までの人が加入する公的年金です。
(令和3年度定額保険料:月額16,610円)
第1号被保険者に分類され、学生や自営業者、その配偶者になります。
将来受け取れる年金は基礎年金のみです。
※学生の場合は学生納付特例制度があります。
(収入が一定額以下の学生には、保険料納付を猶予する制度)
この制度はあくまでも納付の猶予であることに注意してください。
免除ではないので、払い込みをしない場合は将来の年金額が減少します。
追納ができる期間は10年です。
追納をするかどうかは、払う保険料と将来受け取る年金額を比較して、判断すると良いのではないでしょうか。
現状では支払う保険料1カ月分は1万6610円(令和3年度の金額)。
20歳~60歳までの40年間(480カ月分)毎月欠かさず保険料を支払った場合、年間78万900円(令和3年度の金額)支給されます。
将来、1カ月の保険料納付分の対価として約1,626円(780900円/480カ月)、受け取れることになります。
よって、老齢年金を10年以上、受け取るのであればお得ということになります。
ただし、保険料を払うと将来の年金額が増えることは確かです。老齢年金は終身で受け取ることができます。
長生きをすればするだけ、追納しておくと貰える額が増えることになります。
大学院まで進学した場合は納付特例期間が4年間(学部2年+大学院2年)となります。
※さらに、細かい事を言うと、浪人や留年をした場合はさらに未納期間が増えます。
本来40年間納めるべきところを4年間納めないと、受け取る年金額は満額から1/10引かれた額になります。
自分の場合は浪人の1年間、大学の2年間は未納、大学院の2年間は親が納入してくれていました。
国民年金は3年間未納のまま現在に至ります。
私達の子供にはどうすれば良い?
2人居るから、経済的にきついなー。
我が家の経済状況を考えると、学生納付特例制度を申請しようと思う。
やはり、2人分は厳しいよなー。
金銭的に余裕のある家庭なら子供の国民年金保険料を払ってあげると良いけどね。
家族の年金保険料や健康保険料などを親が負担した場合は、申請すれば社会保険料控除の対象になるみたい。
子供達にも伝えないとね。
20歳になったら、「国民年金加入のお知らせ」が届きます。
その中に、「学生納付特例申請書」が入っているので、学生証のコピーを添付して申請をすれば、学生納付特例制度が受けられます。
申請をしない場合は「障害基礎年金」「遺族基礎年金」「老齢基礎年金」が受けられなくなる可能性があるので、学生の方は忘れずに申請しましょう。
厚生年金
会社員や公務員が加入する公的年金です。第2号被保険者に分類されます。
就職して給料をもらうようになると、強制的に天引きされます。
国民年金より保険料が高い分、将来もらえる額も第1号被保険者より多くなります。
将来、受け取れる年金は、老齢基礎年金と老齢厚生年金です。
第2号被保険者の配偶者は第3号被保険者(よく言われるサラリーマンの妻)に分類され、国民年金を納めなくても、将来、老齢基礎年金を受給することができます。
保険料は毎月の給料から強制的に天引きされます。保険料率は18.3%です。
しかし、半分は会社が負担してくれていますので、毎月の給料から月給の9.15%の保険料が天引きされます。
標準報酬月額(基本給や手当などすべて含めた総支給額)に9.15%掛けた金額になります。
単純に標準報酬月額が30万円の場合、厚生年金保険料は27,450円(300,000円×0.0915)になります。
この標準報酬月額は毎年9月に、4月、5月、6月の報酬月額を基に決められます。
4月~6月の給料を少なくすれば、保険料も安くできますが、そんな調整は上手くできませんよね。
サラリーマンはボーナス(支給される毎に)からも天引きされます。
標準賞与額の対象となる賞与は、賞与(役員賞与を含む)、ボーナス、期末手当、年末手当、夏(冬)季手当等、年3回以下の回数で支給されるものを指します。
保険料率は毎月の保険料と同じく18.3%です。
こちらも、半分は会社が負担してくれていますので、標準賞与額の9.15%の保険料が天引きされます。
単純に標準賞与額が50万円の場合、厚生年金保険料は45,750円(500,000円×0.0915)になります。
ねんきん定期便に「これまでの保険料納付額(累計額)」が記載されています。
50歳現在で1,200万円以上払い込んでいます。
自分でもビックリしました。
給料は上がらないけど、社会保険料は毎年、上がってるから生活は苦しくなるよね。
そんなに払ってきてたんだね。
本当に、生活は楽にならないね。
私的年金
国民年金と厚生年金(公的年金)以外に、希望する人が任意で加入する年金です。
企業が従業員の老後の生活を豊かにするためにつくる年金です。
「確定給付企業年金」や「企業型確定拠出年金」、「厚生年金基金」と呼ばれるものがこれにあたります。
「国民年金基金」(自営業やフリーランスの方が対象)国民年金に上乗せできる。
今、良く知られているのがiDeCo(イデコ)ではないでしょうか。
iDeCoは、自分で決めた金額を積み立て、自分で運用商品を選択して資産形成を進め、老後に年金を受け取る仕組みです。
会社で特に加入していないため、我が家では積み立てNISAでの運用を行っています。
次のブログで積み立てNISAの状況をまとめて行きたいと思います。
2022年から年金はどう変わる?
2022年4月に、年金制度改正法が施行されます。
いろいろな業種(会社員、自営業者等)あるいは、いろいろな世代に影響のある年金制度。
今回の改正はどう影響するのでしょうか?
簡単にまとめてみました。大きく5つに分類されます。
1)被用者保険(会社員等の被雇用者が加入する保険)の適用拡大
短時間労働者を被用者保険の適用対象とする要件を段階的に引き下げる。
(雇用する従業員の総数が少ない企業でも適用となるように、範囲が拡大される。)
2)在職中の年金受給の在り方の見直し
高齢期の就労継続を早期に年金額に反映するため、在職中の老齢基礎年金受給者(65歳以上)の年金額を毎年定時に改定する。
(納付額に応じた受給額の見直しが行われる。)
3)受給開始時期の選択肢の拡大
現在60歳から70歳の間となっている年金の受給開始時期の選択肢を、60歳から75歳の間に拡大する。
(受給開始年齢を75歳まで繰り下げできるようになる。当然、受給額はさらに増額となる。)
4)確定拠出年金の加入可能要件の見直し
確定拠出年金の加入可能要件を引き上げる。受給開始時期等の選択肢を拡大する。
(加入可能な年齢や受給開始時期の選択肢が見直され、拡大される。)
5)その他
・国民年金手帳から基礎年金番号通知書への切り替え
・未婚のひとり親等を寡婦(シングルマザー)と同様に国民年金保険料の申請全額免除基準等に追加。
・短期滞在の外国人に対する脱退一時金の支給条件年数を3年から5年に引き上げ
・年金生活者支援給付金制度における所得・世帯情報の照会の対象者の見直し
・児童扶養手当と障害年金の併給調整の見直し等
詳しくは下記厚生労働省のページを参照してください。
年金制度改正法(令和2年法律第40号)が成立しました|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
いろいろ難しいことが書いてあるから、良く分からないね。
実際、自分達が年金をもらえる、15年後には、いろいろな改正が行われるでしょう。
また、どこかのタイミングで確認しよう!
そうだね!今はまだ、そんなにピンと来ていないかな?
でも、我が家の年金の見込み額は分かったから!
我が家の老後資金まとめ
我が家の老後資金は公的年金(国民年金・厚生年金)+私的年金(会社ではやっていないため、個人で積み立てNISAを運用)です。
少し前に老後2000万円問題が話題になりましたが、我が家でも老後資金は不足するでしょう。(それなりに贅沢な暮らしをした場合)
出費を極力抑えて、2人で満足できる幸せな生活は、どうすれば手に入れられるか、これから時間を掛けて、2人で話し合います。
65歳から支給される年金額がだいたい把握できました。
それを考慮すると、老後の資金不足を補う必要があります。
体が動く限り、収入を得るものを作っておきたいものです。
(老後に夫婦2人で一緒にできる仕事)
50代の今だからこそ、失敗を恐れずに、小さくスタート(極力お金をかけずに、慌てずに)できる商売を考えていきたいと思います。