20年前にウッドデッキを父親の協力のもと、自分達で製作しました。
月日が経つのは早いもので、老朽化が目立つようになりました。
1~2年の間隔で、塗料の重ね塗りを行っていましたが、腐食が進行していたのです。
今回、腐食が明らかになって、解体から製作までの記録を残したいと考えました。
初心者がウッドデッキをDIYする時に参考にしてください。
20年間のメンテナンス遍
20年前にウッドデッキを制作してから、数年に一度は床板の塗装を行いました。
0~5年目:水性・浸透型塗料(木材用)
5~15年目:油性・浸透型塗料(木材用)
15~20年目:油性・造膜型塗料(鉄用の白色、黒色)
SPF材(ソフトウッド)屋外には適していないが、安価なためウッドデッキに使用しました。
小まめに塗装を繰り返したおかげで、20年近く持たせることができました。
最初の数年は、水溶性の浸透型を塗り重ねて、メンテナスを行っていました。
15年目以降に、油性の造膜型塗料(ペンキの中でも耐熱塗料)を塗りました。
これは、熱にも強く長持ちすると判断したためです。
※個人の勝手な思い込みで、良いだろうと判断。
しかも、黒色の塗料を塗ったため、塗料と木材の熱膨張・収縮の違いで、表面がバリバリに割れたと思われます。
木材表面の剥がれが目立つようになり、亀裂から水分が浸透して、腐食の進行を早めたのだろう。
高圧洗浄機で表面の剥がれを掃除したら、塗料ごと腐食した木材が飛ばされました。
我が家で購入した高圧洗浄機(ケルヒャー高圧洗浄機K2サイレント)の情報は下記を参考にしてください。
塗料を塗り直すための掃除により、腐食・老朽化で危険な状態であることが、明らかになりました。
ウッドデッキのメンテナンスに必要な豆知識
- 砂埃・コケ等を水を流してデッキブラシで除去する。
- 定期的な再塗装・ひび割れた所のパテで修復する。
- 塗装は木材の状態で、浸透型・造膜型、水溶性・油性の選択を行う必要がある。
新作ウッドデッキの設計遍
高圧洗浄機でウッドデッキの表面を洗浄して、老朽化に気が付いた時点で作り変える判断をしました。
腐食しているところが何カ所もあり、修復(一部分の板の張替え)をするなら、新しく作り変えたほうが良いと判断したのです。
束石(土台のコンクリートブロック)の位置はそのまま再利用して、予算・労力を削減。
現状の束石位置をスケッチして、束柱・根太・床板の位置等を図面化して、材料寸法を決定しました。
スケッチしたメモ
基本的には以前のものとほぼ同じ形状ではあるが、材料の定尺寸法を活かして切断工数を減らしました。
購入材料
- 束柱:90mm×90mm×3000mm(檜材) 1本(コーナン税込み単価2,838円)
- 根太:89mm×38mm×3650mm(SPF材2×4×12ft) 8本(コーナン税込み単価1,738円)
- 床板1:140mm×38mm×3050mm(SPF材2×6×10ft) 8本(コーナン税込み単価2,838円)
- 床板2:140mm×38mm×3050mm(SPF材2×6×10ft) 6本(カインズホーム税込み単価3,980円)
- 床板3:140mm×38mm×3650mm(SPF材2×6×12ft) 5本(DCMカーマ税込み単価3,828円)
- サイド板:140mm×19mm×3650mm(SPF材1×6×12ft) 2本(コーナン税込み単価2,178円)
設計図面(材料拾い出し)
2×6×10ftの在庫が19本も置いているホームセンターが無く、コーナン・DCMカーマ・カインズホームの3店舗で本数分揃えました。
予算の都合上、20年前と同じSPF材(ソフトウッド)を購入したため、長持ちさせるためには、小まめなメンテナンスが必要になります。
20年前の材料費が6万円程度であったが、現在は9万円近くかかります。(約1.5倍)
ウッドデッキの解体遍
3日間での作業を想定していたので、土台はそのままの位置で再利用。
設計は数日前に行い、材料出しを終わらせておきました。
まずは解体作業です。
土台(束石)を残した状態で床板、根太、束柱の撤去となります。
【作業開始1日目】
現状のウッドデッキを解体するために使用した道具
- 電動ジグソー
- 電動丸ノコ
- ハンマー
- タガネ(厚みのあるスクレーパー)
ひたすら、土台と繋がっていない所を切断して、可燃ごみの袋に入る大きさまで細かくカット。
束石と束柱の固定ボルトがペンキで目詰まりしていたためタガネとハンマーでボルトを叩き切りました。
解体するのに5時間程度
次の日の土台作りの木材(束柱・根太)をホームセンターで購入。
購入に関して、各ホームセンターで無料貸し出しトラックを使用し自分で運搬しました。
長さが3000mm以上となるため、荷締めに注意が必要です。
ロープは貸してもらえるのですが、荷締めは責任が取れないということで、自分で行います。
ウッドデッキの施工遍
作業1日目で解体・材料(束柱・根太)の買い出しを終えて、次は根太までの作業2日目です。
【作業2日目】
ウッドデッキを施工するために使用した道具
- レーザー(水平を見るため)
- 電動丸ノコ
- インパクトドライバー
- 使用ビス(3.8×57L/3.8×65L)
- クランプ(シャコ万)
現状の土台の高さをレーザーで計測。
束柱の長さを決定して、切断。
根太は束柱の上に載せる形にしました。
(束柱の高さをそろえることが前提条件)
束柱の上に根太を縦に2本配置することで、強度を増すことができます。
束柱と根太はステンレスの板で固定。
束柱、根太の設置が終わった時点で在庫の白ペンキ(油性の造膜タイプ)を塗装。
3日目に設置予定の床板をホームセンター3社はしごして、購入。
19本の床板の購入は結構ハードでした。
【作業3日目】
屋外に設置する床板の場合、雨水等による水のたまりが起きにくい施工を意識する必要があります。
木材には木表と木裏があり、そりが起こる方向が決まっています。
木表・木裏をチェックして、木裏を上面に配置する。
木裏を上面にもってくると両サイドが下側にそるため、水たまりが起きにくくなるためです。
下側になる木表側にペンキを塗っていきます。
ペンキが塗っていない木裏を上面にして、床板を順番に並べていきます。
床板間隔は19mmのスペーサーを挟んでクランプで固定して、ビス止めをする。
ビスについては4.2mmのものはひびが入りやすいので、3.8mmのものを使用。
※設計上19mmの間隔で問題ないと思っていましたが、後から10mm程度の間隔にしておけば良かったと思う。
ただし、今回は特に2×6×10ftの材料が少なく、3社回って何とか19本を確保出来たので、もう一本が手に入らなかった。
サイドのメクラ板(化粧板)を寸法で切断して、ビス止め。
床板の塗装は木目を重視、刺激臭の少ない水性・浸透型塗料を使用。
塗装は2度塗りしました。
1度塗り終えてから、3時間乾燥させ、2度目を塗りました。
10年間は浸透性の塗料で塗装を考えています。
1年に1度の塗装によるメンテナスで20年もたせたいと考えています。
余った材料で階段を制作。
(余った材料のため形がおかしいが何とか階段の機能は果たしています。)
まとめ
15年目で塗った耐熱塗料(黒色ペンキ)が木材表面の亀裂を発生させ、腐食を進行させた原因と思われるため、今回、新作したウッドデッキには木材の経年劣化に合わせて、塗料を変えて行こうと思います。
ウッドデッキの老朽化が判明して、思い切って作り変えました。
やはり、新しいウッドデッキは気持ちが良いものです。
夫婦そろって、寝転がり、天を仰いでみると爽快な気分になりました。
少しでも、長く良い状態に保てるようにメンテナンスを行っていきます。
和室の畳をモダンなものにDIYしたので、興味のある方は参考にしてください。